4層基板とは?なぜ2層ではなく4層にするのか?
― 「分からない言葉」を一つずつほどくと、材料のつながりが見えてくる ―
4層PCBとは何かを、信号・電源・GND・絶縁層の役割から解説。なぜ基板の層数を増やす必要があるのかを材料の視点でも整理します。
1.4層基板とは何か?
4層基板とは、一般に4つの銅配線層を持つ多層PCBを指します。層と層の間には絶縁材料があり、必要な場所はビアで電気的につながります。
代表的な考え方として、信号層・GND層・電源層・信号層のような構成があります。ただし、これは一例であり、実際の層構成は回路や要求仕様によって変わります。
信号|絶縁|GND・電源|絶縁|信号
2.なぜ2層では足りないのか?
2層基板でも多くの電子機器は作れます。しかし、配線数が増えると、表裏だけでは配線を収めにくくなります。
そこで内層を増やし、信号・電源・GNDを整理します。層数を増やすことは、単に「配線を増やす」だけでなく、電気的な戻り道や電源の安定性を設計しやすくすることにもつながります。
3.なぜGND層が重要なのか?
高速信号では、信号線だけでなく、その信号に対応する電流の戻り道も重要です。GND層を適切に配置すると、信号の戻り道を設計しやすくなり、不要なノイズやインピーダンスの問題を抑えやすくなります。
4.4層になると材料も重要になる
銅層を増やすには、CCLやプリプレグを組み合わせて積層します。ここで、プリプレグの樹脂流動、ガラスクロス、最終的な絶縁層厚さなどが関係してきます。
つまり「4層」という数字の裏側には、銅箔・CCL・プリプレグ・ガラスクロス・積層工程があります。
5.4層はゴールではなく、設計の出発点
回路がさらに複雑になれば6層、8層、それ以上へ進むことがあります。一方で、層数を増やせばコストや製造難度も上がります。
層数は「多いほど良い」のではなく、必要な配線・電源・信号品質を成立させるために決まります。
まとめ
- 4層基板は4つの銅配線層を持つ多層PCBの代表例。
- 層数を増やす理由は、配線密度だけでなく電源・GNDや信号品質にもある。
- 層構成を成立させる裏側でCCL・プリプレグ・ガラスクロスが働いている。
平賀兼好の徒然メモ
検索で一つの言葉を調べたら、そこで終わらず「なぜそれが必要なのか?」まで一歩だけ掘ってみる。電子材料は、その一歩で別の用語とつながり始めます。
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